
”こどもの権利を護り、
自分らしさを育む。”
「あたりまえの経験を支援する。」
~本人支援~
「当たり前」は、人によって違い、環境、経験、価値観等で大きく異なります。
私たちの考える「あたりまえ」とは、太陽は東から登り、西に沈む。そんな、当然のことを意味しています。
障がいのある子どもの当たり前は、私たちの考える当たり前と違いを感じます。障がいのある子どもたちに必要な経験とは何でしょう?「トラブルを起こさないように」とか「周りに迷惑をかけないように」とトレーニングや発達改善?!することでしょうか?仮に成果が出れば、ご家族様は安心でき、支援者が楽になるのかもしれません。しかし、子どもはどうでしょう?安心、安全だけで子どもが幸せになるのでしょうか。。。
私たちが考える「障がいのある子どもたちに必要な経験」とは、障がいに配慮した「子どもとしての経験」だと考えています。障がいがあっても一人の子どもです。子どもは、冒険したり、たまには逃げたりもしながら、失敗や成功を繰り返し成長します。私たちは、子どもにとって「あたりまえの経験」とは何か?子どもと一緒に対話しながら必要な支援を考えていきます。
「子どものために」と言って、安易な大人の押し付けにならないように、ご家族様とも対話を重ねていきます。
「こどもの暮らしを支援する。」
~家族支援~
「こどもの暮らし」には、子ども自身の事だけでなく、ご家族様も含めた子どもを取り巻くすべての環境が含まれます。ご家族様の存在は、子どもにとって、良くも悪くも大きな影響を与えます。それは、私たち支援者も同様に、子どもたちに影響を与える存在です。子どもが健やかに成長するために、ご家族様と一緒に話し合いながら、支援を考えていきます。
しかし、子どもとご家族様のご意向は、必ずしも一緒ではありません。その時は、私たちは、子どものご意向を全力でサポートします。私たち支援者には、あくまでも子どもの代弁者としての使命があります。
「社会との繋がりを支援する。」
~移行支援・地域支援・地域連携~
私たちは、どんなに良い支援や実践をしていたとしても、事業所に来ている時間は、子どもの自由な時間を奪い、一般的な社会参加の場から、無意識に、子どもたちを引き離しているという自覚と責任を持たなくてはなりません。
子どもたちは、地域の中で育ち、現在も未来も必ず社会の中で生きていきます。福祉サービスは一つの社会資源であり、福祉サービスだけで抱えきれるものではありません。私たち支援者は、子どもたちと社会との架け橋となり、社会と繋がり続けていく上での担い手だと考えています。
人は基本的に一人では生きていけません。社会の中で、色々な場所や人と出会い、互いに助け合って生きていくものだと思います。時には、子どもやご家族様だけでは解決できない悩みや課題もあると思います。そんな時に寄り添えて、伴走できる支援をしていきたいと考えています。