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移行支援
地域社会で生活する平等の権利の享受と、地域社会への参加・包摂(インクルージョン)の考え方に立ち、全てのこどもが共に成長できるよう、障害のあるこどもが、可能な限り、地域において放課後等に行われている多様な学習・体験・活動や居場所を享受し、その中で適切な支援を受けられるようにしていくことや、同年代のこどもをはじめとした地域における仲間づくりを図っていくことが必要です。
このため、事業所における支援の中に「移行」という視点を取り入れ、具体的な移行先が既にある場合は、その移行先への移行に向けた支援を、現時点で特段の具体的な移行先がない場合は、こどもが地域で暮らす他のこどもと繋がりながら日常生活を送ることができるように支援を提供するなど、「移行支援」を行うことが重要です。
なお、特に入学・進学・就職時等のライフステージの移行時における「移行支援」は、こどもを取り巻く環境が大きく変化することも踏まえ、支援の一貫性の観点から、より丁寧な支援が求められます。
※放課後等デイサービスガイドライン(令和6年7月)引用
【ねらい・支援内容】
インクルージョンを推進していくうえで、私たちcolorfulの存在が、子どもの放課後の場や休日の自由な時間を奪っているのかもしれません。しかし、障がいのある子どもたちの中には、私たち支援者がいないと自ら参加することができない子どもたちもたくさんいます。福祉サービスの必要性についての矛盾は、最近の事ではなく、ずっと前から変わりません。
「移行支援」は重要な支援であると共に、支援者側の解釈や力量次第で、こどもの人生を大きく左右してしまいます。例えば「児童クラブを併用できるようになる」「普通学級に通えるようになる」ことが目的やゴールと勘違いし、支援者が良かれと思って進めていった結果、児童クラブやクラスの中で、こどもが「孤立」してしまっている。また、「放課後等デイサービスの利用を減らそう」という安易な発想で、子どものサービス利用を減らし、家で留守番するこどもが増える。しかし「友達も居ない、どこにも行けず、只々、ゲームのみしている。」これでは、移行支援とは言えません。
こどもがその子らしく、みんなに認めてもらい「こどもとしての経験」を育んでいけるために移行支援があります。そのためにも、まずは子ども自身のご意向を最優先にし、しっかり対話しながら支援を進めていきます。しかし、子どもが選んだり、決めたりするためには、しっかりとした情報を理解でき、選択できなければなりません。できる限りこども自身と対話し、情報を伝えていけるよう努めます。それが「意思決定支援」だと考えております。「こどものため」だからと言って、大人だけで進めていくことはありません。
また、移行とは次のステージへの移行も意味します。安心して、学校生活を送り、大人になっていくプロセスにおいて、必要に応じて丁寧に対話しながら、子どもと一緒に支援を考えていきます。